【ギルフラットの夜這い釣法】セッティングから動かし方のすべて

【ギルフラットの夜這い釣法】セッティングから動かし方のすべて
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僕と友人たちとの間だけで認知されている、issei ギルフラットのつかい方。
それが、「ギルフラットの夜這い釣法」。
もうなかなか十分にいい思いをさせてもらったので、シェアしてみます。

セッティングにちょっぴりコツがいるけれど、
釣り方は極々簡単なので、割とおすすめです。
しかも、結構いいサイズが釣れるので、割と真面目におすすめです。

ギルフラットの夜這い釣法とは

……えっと、なんとなく、名前を付けてみたかっただけです。
○○釣法って、なんかかっこいいじゃないですか。キャッチーじゃないですか。

「ギルフラットの夜這い釣法」と名付けましたが、正確には、
「“寝ているブルーギルやフナを、ブラックバスが夜這いのように襲って食う”
というシーンを演出する釣り方」のこと。

夜や暗いうちに釣りをする方なら、見たことがあると思うのですが、
岸際でギルが寝ているのを見たことありますよね、そうですよね、ありますよね。

あれ、実はめっちゃ食われてます。(食われているところは見たことないけど)
あれ、絶対食われてます。(だって、めちゃくちゃ無防備なんだもん)
(僕がバスなら、絶対あれを食う。だって食うの楽そうだもん)
あれを演出する釣りです。

投げて待つだけのお手軽な釣りなので、ぜひ試してみてください。
まずはギルフラットのセッティングから、どうぞ。

材料(用意するもの)

いわゆる、ギルフラットのオフセットセッティングですね。
なお、本記事でのギルフラットは、ジュニアではなく、オリジナルサイズを指しています。

……あ、パッケージなんですけど、
上下左右のホッチキスをあらかじめ取っておくと、開け締めが楽です。
分厚い資料とかを綴る太い芯なので、プライヤーで外したほうがいいですね。
横着すると、パッケージが割れます(経験済み)。

フックは、いろいろ試した末、ハイパートルネードの4/0に落ち着きました。
ボリュームのあるワームに対応していて、ゲイプ(幅)が稼げるところ、
針先が若干上向き(外向き)になっているところが◎です。
他にも理由はあるんですが、とりあえずコレをつかってみてください。大丈夫。

ちなみに、isseiファンならみんな大好きマルチオフセットフックですが、
ギルフラットに使用すると、ワームをホールドしすぎるのでおすすめしません。
おもしろいぐらいに乗らないです。体感で5割ぐらいかな。
ハイパートルネードでもスッポ抜けるときは抜けますが、8〜9割ぐらいは乗るイメージ。
まぁ、針を変えてからのほうが期間が長いので、合わせ慣れもあると思いますが、
「針を替えるだけでこんなに変わるのね」って感じたことを覚えています。

ネイルシンカーは、お好きなメーカーのものでOK。
ジャッカルでも、ダイワでも、アクティブでもなんでも。
そんな中で、僕は、reinsのネイルシンカーをつかっています。
理由は、ひとつ。近隣の店舗、どこにでも売っているから。
上で挙げた針もそうなんですが、消耗品は「いつでも買える」ってことが大事。

一応、reinsのネイルシンカーのいい点としては、
突起の数でグラム数がわかるところ。地味に便利です。

reins TGネイルシンカー 0.4g(1/64oz)

下ごしらえ(セッティング)

用意した材料で組み立てていくだけです。
手順なんて書くと仰々しいけど、大丈夫。簡単です。
「ギルフラットのオフセットセッティングが完全初見」という方は、
先にYouTubeで見ておくことをおすすめします。
動画のほうがわかりやすいからね。針が違うだけです。

まずは、針先でネイルシンカーの誘導穴を空けておきます。
場所は、ギルフラットに付いているスリット(線)の前から2番目と3番目の間から。
1センチぐらい空けておけば十分です。

ハイパートルネードのスクリューロックを、
ギルフラットの口先からグリグリ回し入れます。
ねじねじの先端を真ん中に突き刺せば、ちゃんと真ん中に入ってくれます。

針を普通にセットして、針の反対側に0.4gのネイルシンカーを刺します。
これがいわゆるバランスウェイトですね。

あとは、空けておいた誘導穴に、沈めるためのネイルシンカーを入れて完成。
ここで大事なのが、ネイルシンカーをすべて埋め込まずに、5ミリぐらい出しておくこと。
これが、後々いい味を出します。

ちなみに、マス針セッティングでも大丈夫です。
……ですが、止めておく時間が長いので、
ギルフラットが倒れて根がかりしやすい気がします。
オフセットだと倒れてもだいたいフック側に寝るので、
傾いた状態で止まってくれるんですよね。

障害物が少ない場所なら、マス針のほうが確実に針掛かりがいいのでおすすめできます。
あ、マス針セッティングだと全体の重量が軽くなるので、
沈めるためのネイルシンカーを少し重くしてあげるとつかいやすいと思います。

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おいしく見せる動かし方

まずは投げて、着底まで待ちます。
しっかりと着底したことを確認したら、リールを一巻き。で、3秒放置。
放置したら、リールを一巻き。で、3秒放置。この繰り返し。

アクション?ええ、これがおいしく見せるアクションです。
だって夜這い釣法だもの。止めておくのが、アクションです。

もう動かし方のすべてを書いたので、あとは試してくださいとしか言いようがないのですが、
一応、なぜこの動かし方なのかを補足しておきますね。

リールを巻いているのは、泳がしたいわけではなく、
止めておく場所を変えているだけ。
僕はギア比7のリールをつかっていて、糸巻き量はほどほどなので、
だいたい一巻きで60〜70センチぐらい動いてる想定です。

3秒放置の理由は、まず最初の1秒が、「着底の時間」。
動かしたギルフラットが、もう一度着底するまでにフッと動く時間。
次の1秒が、「余韻の時間」。
動きの惰性や水流で、ふらっと揺らめく時間。
最後の1秒が、「食わせの時間」。
ここでラインが走ったり、竿先が引き込まれたりします。
合わせる準備はいいですか?

止めているときのラインテンションは、張らず緩めずぐらいでOK。
張りすぎなければ大丈夫。
場所にも依るかもしれませんが、少なくとも僕が通っている長良川では、
ダルダルにしておかないと食わないということはないです。
張りすぎてなにが問題なのかと言うと、
アタリが出たときに竿が持っていかれそうになるから。自分がびっくりする。

「夜這い釣法」と名付けた理由

名前を付けたかったという理由もありますが、
自分で自分に、「いまは夜這いの動かし方をやっている」と
言い聞かしている側面があります。

もうお気づきだと思いますが、この釣り、めちゃくちゃ地味です。
言葉を選ばずに表現するなら、超かったるいです。
1投にどんだけ時間かかるんや……って釣りです。
「待つ釣り」ができない方は、本当にできないです。
これは、待てないことをディスっているわけではなく、
人には得手不得手があるので、どうしようもないです。

僕は比較的待てるほうだと思いますし、
この釣りでサカナを釣っている経験があるのでなんとかなりますが、
それでも、そわそわしてくることもあります。
そんなときに役立つのが、この名前。

3秒放置の理由も、なんだかんだと御託を並べていますが、
単純に、そう妄想して、待てるようにしているだけです。
5秒待てる方は、5秒でもいいですよ。

狙うべき時間帯とポイント

夜這いって言っているぐらいですので、暗い時間帯が釣れるのですが、
明け方でも、日中でも、この釣り方で釣れます。
夜釣りをする際は、ちゃんと足場を確認して、
安全なところで釣りをしてくださいね。

ポイント選びなんですが、これがとても重要。
おすすめは、「バスを釣ったことがある場所」です。
もしくは、「バスを見たことがある場所」。

待つ釣りなので、バスが回ってこなければ釣れない釣り。
過去に釣ったことがある、過去に見たことがある場所なら、
そこは、なんらかの理由で回遊してくる場所です。そこに投げましょう。

加えて、底質が固いところ、障害物が多いところもいいですね。
そういったところで、ギルやフナたちは休んでいるので。
リールを巻いて、ギルフラットを動かしていくわけですが、
この底のゴツゴツを感じ取るのに役立つのが、
セッティング時に5ミリほど出しておいたネイルシンカー。

ネイルシンカーがダイレクトに底に当たってくれるんです。
底の感触があると集中力に繋がるし、
底に当たる音が程よくバスを誘っている気もします。
……ほら、いい味出したでしょ?

基本は巻き合わせ

アタリの出方は、だいたい3種類。
ドンッとかココッって当たるパターン。
明確なアタリはなく、ラインをグゥーっと持っていくパターン。
なんだかよくわからないけど、底がとれなくなって、ふわっとしてるパターン。

経験上、わけわかんないアタリのやつはでかいことが多いです。
基本的にはラインが走っていくことが多いので、
慌てず焦らずしっかり走らせて、グリグリグリっと巻き合わせ。

ちなみに、なかなかボリュームのあるギルフラットですが、
思いっきり本気食いしてくるので、飲まれて喉奥にフックアップすることもあります。
そんなときは、落ち着いてエラからプライヤーを入れて外してあげてください。

以上が、「ギルフラットの夜這い釣法」のすべてです。
とりあえず、長良川ではおもしろいように反応してくれるので、
みなさまのフィールドで試してみてください。
あのアタリの出方は、なかなか癖になりますよ。

reins TGネイルシンカー 0.4g(1/64oz)